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交通事故についてどのタイミングで弁護士に相談するのがよいか

  • 文責:代表 弁護士 西尾有司
  • 最終更新日:2023年6月19日

1 早めの相談をおすすめします

交通事故に遭った場合は、できるだけ早めに、交通事故に強い弁護士に相談をすることをおすすめいたします。

⑴ 早めに相談すべき理由①~保険会社対応~

交通事故の相手方が任意保険に加入している場合、事故の対応は保険会社が行うことになるのが通常です。

保険会社の担当者は交通事故のプロフェッショナルであるため、相手方の保険会社の担当者に唯々諾々と従っていると、いつの間にか不利な状況に陥ってしまっていたという事態が生じかねません。

一度不利な状況に陥るとそこから挽回することは困難であることが多くありますので、早めに弁護士に相談して、保険会社対応のアドバイスを受けることをおすすめいたします。

⑵ 早めに相談すべき理由②~医師とのコミュニケーション~

交通事故に遭って怪我をした場合、医療機関への通院が必要になることが多くあります。

通院をした際には、診察にて、医師から症状の具合などを聞かれるのが通常ですが、医師に話したことは、有利な内容のものも不利な内容のものも診断書やカルテ等に記載がなされると証拠になってしまいます。

仮に、医師に話した不利な内容が医療記録に残ってしまうと、最終的な示談交渉においても、不利になってしまうおそれがあります。

そのため、早めに弁護士に相談をして、医師と話をする際に気を付けた方が良いこと等について、アドバイスを受ける事をおすすめいたします。

⑶ 早めに相談すべき理由③~証拠の保全~

交通事故の損害賠償請求に関して、相手方の保険会社と交渉をするにあたっては、主張の裏付けとなる証拠を準備することが非常に重要となります。

例えば、過失割合が争点になる案件では、事故状況が非常に重要となるので、ドライブレコーダーや防犯カメラ等の映像証拠が残っていないか調査をする必要があるのですが、ドライブレコーダーや防犯カメラの映像は、時間が経過すると上書きされるなどして消えてしまう場合があります。

そのため、できるだけ早い段階で弁護士に相談をし、証拠の収集の方法についてアドバイスを受けることが重要です。

2 遅くとも示談前にはご相談ください

一度示談が成立してしまうと、原則として、交通事故の損害賠償の交渉を再開することはできなくなってしまいます。

そのため、相手方の保険会社と示談を取り交わす際には、事前に、示談の内容が適切か否かを弁護士に確認してもらうようにすることをおすすめいたします。

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交通事故について弁護士に依頼

弁護士に依頼するケース

交通事故で弁護士に依頼するというと,それぞれが主張する事故の態様が異なり,過失割合に争いがあるようなケースを想定される方も多いかと思います。

確かに,そのような場合にご依頼いただくこともありますが,弁護士の出番はそのような過失割合が問題となる場合だけではありません。

弁護士にご依頼いただくケースとして多いのが,示談金額の交渉です。

示談金額については,双方の交渉で金額が決まるものですので,交渉次第で金額が大きく変わることも少なくありません。

交通事故について弁護士に依頼するメリット

加害者側は保険会社が交渉を担当することが多いですが,被害者側は基本的に自分で交渉しなければなりません。

そうすると,どれくらいの示談金額が妥当なのか,もっと増額を主張してよいのか,増額を求めるには何を言わなければいけないのかなどがわからず,うまく交渉できないということが多々あります。

交通事故に強い弁護士にご依頼いただくと,交渉で金額が上がる余地があるかどうかを見極め,有利な事情を的確に主張していくことが期待できます。

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