債務整理とクレジットカード
1 債務整理をすれば,クレジットカードが使用不可に
債務整理には,大きく分けて4種類の手続きがありますが,どの手続きを選択しても,クレジットカードは使えなくなります。
また,債務整理の手続きが完了した後も,5年から10年間は,新しいクレジットカードを作ることが難しくなります。
しかし,クレジットカードがなくても,以下でご説明するとおり,代替手段があるため,それほど大きな問題にはなりません。
2 債務整理をした後は,デビットカードを利用する
⑴ クレジットカードとデビットカードの違い
- ア クレジットカードの特徴
- クレジットカードは,月1回の支払日にまとめて支払う仕組みのカードです。
- そのため,クレジットカードを使ったときには口座にお金が入っていなくても,買い物ができる点に特徴があります。
- イ デビットカードの特徴
- デビットカードは,使用する度に口座から引き落としがされる仕組みになっています。
- そのため,口座に現金が入っていない場合,買い物ができない点に特徴があります。
⑵ クレジットカードの利点と,デビットカードの利点はほぼ共通
クレジットカードの利点は,買い物をする際,現金を持っていなくても,買い物ができる点にあります。
また,クレジットカードは,ネットでの買い物にも利用することができ,一度クレジットカードの情報を登録すれば,次回からは簡単に決済ができるという利点もあります。
他方,デビットカードとクレジットカードの使い方は共通しているため,上記利点はデビットカードであっても,同様に活用できます。
3 債務整理をした後は,ETCパーソナルカードを利用する
⑴ クレジットカードが使えなくなると,ETCカードが使えなくなります
高速道路を利用する際,ETCは非常に便利です。
しかし,クレジットカードが使えなくなると,ETCカードも使用できなくなるため,債務整理後は,高速道路の利用が不便になります。
クレジットカードが使えなくなると,ETCカードも使えなくなります。
⑵ ETCパーソナルカードで問題を解決
各高速道路会社は,ETCパーソナルカードというカードを発行しています。
ETCパーソナルカードは,クレジットカードを持っていない人でもETCを使えるようにするためのカードです。
債務整理後は,ETCパーソナルカードを使えば,ETCでの不便性は解決できます。